愛媛県宇和島市の郷土料理である「鯛そうめん」は、お祝い事では欠かせない料理です。尾頭付きの鯛を調味料と一緒に煮て、そうめんの上に贅沢に乗せます。更にしいたけの旨煮や錦糸卵やネギ、トマトを乗せて飾り付け。鯛の出汁がたっぷりの手作りそうめん汁をかけて食べると、幸せになる食事です。小さい頃からお祝いのときに食べていたご馳走で、大人になってもう一度食べたいと思い、作ってみました。本当に美味しいので作ってみてください。
愛媛県宇和島市の郷土料理「鯛そうめん」の作り方
調理時間:約30分(煮込み時間含む)
材料(4人分)
- そうめん 200g
- 鯛(鱗と内臓を取ったもの)
- 錦糸卵 卵2個分
- しいたけの旨煮 適量
- 刻みネギ 適量
- ミニトマト 3つ
- A 水 500cc
- A 砂糖 60g
- A 醤油 230cc
- A 酒 100cc
- A みりん 100cc
- だし汁 適量
作り方
- Aの調味料を鍋に入れ、鯛を入れ煮詰める。
- そうめんは茹でて水を切り、食べやすいよう少しずつお皿に盛る。
- 錦糸卵、しいたけの旨煮、刻みネギ、半分に切ったミニトマトを彩りよく飾り、煮付けた鯛を盛り付ける。
- 1の煮汁とだし汁を1:2にで割り、かけ汁を作る。
- 鯛の身をほぐして麺や薬味と一緒にかけ汁をかけて召し上がれ。
ポイント
- 大皿に盛るときに、鯛がくずれないように気をつけましょう。
- 余った煮汁は鯛の出汁がたっぷりでています。他の料理の味付けに使っても美味しいです。
- だし汁は、昆布と鰹節で取るとさらに美味しいです。
- そうめんは揖保乃糸を使用しました。
愛媛県宇和島市の郷土料理「鯛そうめん」の味
贅沢に鯛1匹使った鯛そうめん。ふっくらとした鯛の身と鯛の出汁がたっぷりでたつけ汁は、最高に美味しいです。しいたけの旨煮と錦糸卵、トマトの相性も抜群でそうめんと一緒に食べると幸せな気持ちに。夫も気に入って「お祝い事には鯛そうめんを食べよう!」と嬉しそうでした。1度食べると忘れられない味になること間違い無しの鯛そうめん。1度でいいから食べてみてください。
鯛について
昔から大人気の白身の王様である鯛。めでたい魚として祝料理にもよく使われます。美味しいサイズは40〜50cmと言われており、1mを超える大きな鯛はあまり美味しくないんだとか。同じく愛媛県宇和島市の郷土料理に「鯛めし」があります。鯛の釜飯ではなく、新鮮な鯛の切り身を漬けだれに付け、卵と一緒にご飯の上にかけて、薬味を乗せて食べる郷土料理です。これがまた美味しいのだ。また別の機会にご紹介できればと思います。